世界のトップ大学を目指す進学校の授業

EDUCATION
教育ナビ!in New Zealand 教育のプロに聞くニュージーランドの今日事情をご紹介

加速する技術発展とともに学校の授業も様変わりしています。高校レベルの学校ではどんな授業が展開されているのでしょうか。

皆さんこんにちは!オークランド・インターナショナル・カレッジ(AIC)の中村です。これから数回、教育について私の知っていることや個人的な考えをお伝えしていきます。よろしくお願い致します!

技術革新とともに進化する教育

先日、人工知能(AI)が描いた絵がオークションにかけられ、数千万円の値が付いたというニュースを見ました。人間の感性が重視される芸術分野にまでAIが進出し、もはやできないことはないという感じですね。AIが書いた小説をネットで買ってタブレット端末で読む、なんていうことが起こるのは時間の問題でしょう。

教育業界は、このような世界の流れに応じて、発展できているでしょうか?結論から申し上げますと、ニュージーランドでも一定のレベルで教育は進化していると感じます。例えばAICでは、日本の高等学校に相当する教育プログラムとしてIB(国際バカロレア)ディプロマ・プログラムを採用していますが、すべての科目で3~4年ごとにシラバス(授業の進め方を示す計画)を改定し、最新の情報を取り込んでいます。日々動く世界情勢や新たな発見、イノベーションなどに敏感でなければ、これからのグローバル世界を乗り切っていけないということでしょう。

隔世の感がある授業

教室でも、ほぼすべての生徒がラップトップを学校に持参し、授業中も先生とオンラインでつながって疑問や課題に応じてすぐにネットでリサーチをするなど、昭和世代の日本人である私たちの考える〝授業〞とはまったく別物の風景が展開されています。

授業の中で、たとえばユーチューブなどの画像投稿サイトの素材を使用することも多く見受けられ、先日地理の授業を参観した時は、『虫を食べる文化のある地域』の画像を見ていました。こんな面白い授業であれば、受けてみたいと思いませんか?きちんと単位が取れるかどうかは別問題ですが…(笑)。

このような最新の教育を受けて世界の最前線で活躍する生徒を育てていることは、大きな社会的意義があると感じています。

Keishi Nakamura
Keishi Nakamura
中村 敬志

オークランド・インターナショナル・カレッジ(AIC)取締役。
AICはニュージーランド教育省認可の私立高校で、全生徒が世界のトップ大学への合格を目指す。

オークランド・インターナショナル・カレッジ(AIC)
【所】37 Heaphy St., Blockhouse Bay, Auckland
【Ph】09-921-4502(日本語直通)
【営】8:00~17:00【休】土・日曜
【Web】 www.aic.ac.nz



2019年1月号掲載